ネオ・シルク(NEO SILK)という新しい作品

ネオ・シルクスクリーンとは？

ネオ・シルクスクリーンは360GRAPHICSが独自に開発した技法で、シルクスクリーンと他の版画技法を組合せ、尚かつ、スクリーンプリントの技法を主体として表現された版画の技法のことです。その意味から、従来の版画の分野で未だ使用されていないインクや素材、材料、作家のコンセプトなどを積極的に導入し、新たな版画表現を試みていることが顕著に顕れている版画の名称となります。

ネオシルク版画制作について

加藤先生の画の特徴は描く全ての素材の中に内在している小宇宙を見出し、光を触媒として大宇宙へと物質変異していくかのような生命の神秘を封印する事を試みたのではと私は思いました。その意味から、原画にも絵の具の中に微妙に光を発する素材が場所や色を交えながら塗り込められているように、シルクの特殊なインクにグリッターや特殊素材を織り交ぜて微妙な光を再現し、光を当てると見え方も変化するように版画制作に取り組みました。

ネオシルクという新しい技法により版画表現の領域を拡げながら、同時に作家の世界観の領域をも拡げられるような作家との共同作業として版画制作を行っています。

Printer&Artist
伊丹 裕