第36回チェルシーファインアートコンペティション 日本画家加藤弘光の作品披露

第36回チェルシーファインアートコンペティションにて加藤弘光画伯(享年2019年)の作品が披露される。
同コンペティションは、世界中から集められた革新的なアートワークを披露する機会。世界中のビジュアルアーティストを対象として開催され、日本を代表するアーティストの一人として日本画家加藤弘光の作品がユニークかつ斬新さを高く評価され、選ばれた。
出展作品は、光さやけみ(英題 The Autumn Light)。横180センチのパネルに和紙を貼り、墨、岩絵の具、金箔等を使用して作られた。伝統的な日本画の技術を使用しながらも、構図の斬新さと表現力により現代アートとして賞賛されている作品。
紅葉と三日月は、光の当たり方や時間帯で浮き上がって見える。伝統的な日本画の手法で製作された3Dアート作品と言える。これは氏のオリジナル技法の一つであり、他に類を見ない。
宮城県出身の加藤は、東日本大震災に大きな衝撃を受け、復興を祈願してその象徴として桜の絵をアトリエに何日も籠って描き続けた。数万枚の桜の花びらだけでなく、「再生」の象徴として秋の紅葉を描きたいという思いから出来上がったのが、「光さやけみ」である。

 

■第36回チェルシーファインアートコンペティション
https://nyartcompetitions.com/cifac/

 

■在ニューヨーク日本国領事館サイト
https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/Events/EventCalendar/index.html